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連日連夜の終盤の追い上げ
後半戦のスタートは甲子園に巨人を迎えての3連戦。選手は並々ならぬ気合いを入れて試合に臨んだはずたが、強い気持ちが空回りしたのか苦しい出だしとなってしまった。
初回、1死から先発・才木は巨人の2番・吉川尚にサード後方にポトリと落ちるアンラッキーな安打を許す。しかしこれをショート・北條が機敏な動きで素早く処理。2塁を狙った吉川尚を刺しプロ2年目の若手右腕を助けた。才木はここからリズムに乗っていくかと思わたが、2死走者なしから2四球が絡んで3失点。「2アウト取った後、ヒット打たれてフォアボール、フォアボールで要らないランナー出してそれを返されてしまって」
それでも2回は三者連続三振で3回も三者凡退。安打を許した4回と5回も2塁は踏ませなかった。「2回以降はしっかり修正出来ました。まっすぐで空振り取れたり、うまく立ち直れました。連敗で来てたので絶対勝とうという気持ちで行ったんですけど、先制点取られてしまってそういうところ丁寧にやっていきたい」内容的には次につながるものも多いにあった。
援護したい打線だが巨人の先発は前日がタテに大きく割れるカーブを得意とするヤングマンで、今日が長身左腕のメルセデス。初対戦で攻略するのは容易ではないタイプの投手をぶつけられると「心身共に悪くない。もっともっと上げてチームの勝利に貢献したい」というナバーロは2安打と気を吐いたが思うようにつながらない。
8回に2点を失い、リードを広げられてしまう。追い詰められたが終盤の粘りは今日も健在だった。9回、先頭のロサリオがレフトへの痛烈な2塁打で出塁し1死後、代打・鳥谷が鮮やかにレフト前に弾き返す。1、3塁から代打・伊藤隼は四球を選び満塁として打順は1番へ。糸原のサードゴロの間にロサリオが生還しまず1点。さらに代打・原口がセンター前に2点適時打を放ち、点差を詰める。5点ビハインドの敗色濃厚の場面からあっという間に一発が出れば同点という場面を作った。惜しくも勝利にはあと1歩届かなかったが、猛虎打線はどんな時でも最後までファイティングポーズを崩さない。
